【第2話】乳がん告知の2日後に「妊娠してます」と言われた

実はその頃、もう一つの出来事がありました。

2ヶ月弱生理が来ておらず、
婦人科を受診していました。

妊娠検査薬は3回とも陰性。

診断は
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

「このままだと妊娠しないよ」

そう言われ、不妊治療クリニックを紹介されました。

そして――

乳がん告知の2日後。
予約していた不妊クリニックへ。

乳がん × 不妊?

そんなことある?

待合室で複雑な気持ちを抱えながら順番を待ちました。

そして診察室へ。

先生が開口一番、

「妊娠してますよ。おめでとうございます、でいいんだよね?」

……え?

嬉しいはずなのに、
頭に浮かんだのは「乳がん」の文字。

「え?あ、はい…うれしい…です」

自分でもよく分からない返事。

エコーではまだ胎嚢は見えず、
おそらく4週目くらい。

血液検査の結果も問題なし。

「次は胎嚢見えるかな。また2週間後にね」

診察はあっさり終わりました。


帰り道、夫に電話。

もちろん喜んでくれました。

でもお互い、
心のどこかに乳がんが引っかかっている。

クリニックで乳がんのことを言えなかった。

相談したらよかったかな、

そんなことを少し後悔しながら帰りました。

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